鬼社長のお気に入り!?
「杉野さん?」


「え……? あ、すみません、ぼーっとしちゃって」


 声をかけられてハッと顔を上げると、桐生さんが心配そうな顔をして私を見ている。


 せっかく食事に誘ってもらったというのに、ここでほどよく疲れが出てしまったのか、なんだか頭が思うように動かない。


「もしかして、この店気に入らなかった?」


「いえ! とんでもないです! 美味しいですよ、その証拠に見てください、もう四切れも食べちゃいましたよ」


 桐生さんに気を遣わせてしまうなんて最悪だ――。
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