鬼社長のお気に入り!?
そんな祈りも虚しく翌日。
仕事をそつなくこなして夕食を摂り終わった頃から社員がぽつぽつと帰宅しだした。
そ、そうだ! どさくさに紛れて私も帰っちゃおう――。
時刻を見ると二十一時を回ろうとしているところだった。このまま駅に行けばいつもの帰りの電車に間に合う。
「あ、杉野さんも帰宅ですか~お疲れ様です~」
シーッ! シーッ! っと、人差し指を口にあてがう仕草を同僚にしてみせるが、背中に冷たい視線を感じて私は固まった。
「おい、杉野……お前に昨日命令したはずだったが、まさか昨日の今日でもう忘れたか?」
同僚は頭にハテナマークをつけたまま、「お疲れ」と私を置いて帰ってしまった。
「え、えーっと……はい、覚えてますよ」
「俺はまだ仕事が残っているから、二階でなんか飯でも作って待ってろ、ほら」
「わっ」
問答無用で投げ渡されたのは八神さんの自宅の鍵だった。
仕事をそつなくこなして夕食を摂り終わった頃から社員がぽつぽつと帰宅しだした。
そ、そうだ! どさくさに紛れて私も帰っちゃおう――。
時刻を見ると二十一時を回ろうとしているところだった。このまま駅に行けばいつもの帰りの電車に間に合う。
「あ、杉野さんも帰宅ですか~お疲れ様です~」
シーッ! シーッ! っと、人差し指を口にあてがう仕草を同僚にしてみせるが、背中に冷たい視線を感じて私は固まった。
「おい、杉野……お前に昨日命令したはずだったが、まさか昨日の今日でもう忘れたか?」
同僚は頭にハテナマークをつけたまま、「お疲れ」と私を置いて帰ってしまった。
「え、えーっと……はい、覚えてますよ」
「俺はまだ仕事が残っているから、二階でなんか飯でも作って待ってろ、ほら」
「わっ」
問答無用で投げ渡されたのは八神さんの自宅の鍵だった。