鬼社長のお気に入り!?
 アイランドキッチンで素敵なのにな~、八神さんって彼女いるんだよね……? だって、車の中に可愛いクッションあったし、貰い物って言ってたし――。


 八神さんに彼女がいたとしても関係ないか、私だってあんな暴君みたいな男願い下げだっての――。


 それでもなぜだかわからないが、八神さんに彼女がいるかもしれないと思うと、妙に胸がざわついた。


「さてと……なに作ろっかな~って、ええっ!?」


 余計な雑念を振り払って、材料を確認すべく冷蔵庫を開ける。しかし、冷蔵庫の中には水しか入っていなかった。


 なんなのよぉぉ~なにか作れって言う割にはなにもないじゃない!? あぁ~もう! わかりましたよ、買ってくればいいんでしょ買ってくれば――!!


 出鼻をくじかれた私はヤケになって、まだ開いていると思われる会社近くのスーパーまで猛ダッシュした。
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