鬼社長のお気に入り!?
「私は大丈夫です」


 八神さん、どうしたんだろう。今八神さんが受け持ってる契約の会社ってどこなんだろう。なぜか八神さんのことが気になって仕方がない。なにか私にできることはないかと考えてしまうが、自分のこともままならないのに余計なお世話かもしれない。


「ちょっと籠ってくる、何かあったら言ってくれ」


 すると八神さんがすっと席を立って応接室へ入っていった。


「あ~あ、こうなったらもう夜まで出てこないかもね」


「え?」


「八神さんは行き詰まると、いつもああやってひとりで応接室に籠っちゃうんだ。こっちはすぐにでも対応してもらいたい案件とかあるのに……ったく」


 加納さんは頭をガシガシ掻きながら大きく溜息をつくと一服休憩に行ってしまった。
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