鬼社長のお気に入り!?
「ご予約ですか?」
「え、えぇ、二十時から団体で予約入ってませんか?」
「あ、はい、上田様で十名様で二十時からご予約頂いてます」
上田さんは開発企画部にいるいつも飲み会などで幹事役を任される男性社員だ。聞き覚えのある名前に「その団体の席に案内してもらえますか?」と言うと、女性店員はにこりと笑って案内してくれた。
「あ~! 愛理!おっそ~い!」
個室に通されると、開始数十分で美智はすでにできあがっていた。若い男性社員を侍らせてご機嫌のようだ。
「ごめんね、遅れちゃった」
「はーい、生ビール追加お願いしまーす!」
それにしても暑い。個室で窓もなく、数十人が座敷にひしめき合っているこの空間は、とてもじゃないがリラックスできる状態ではなかった。上着を脱いでかけると、無意識に桐生さんを探してしまう。
あ、いた。
「え、えぇ、二十時から団体で予約入ってませんか?」
「あ、はい、上田様で十名様で二十時からご予約頂いてます」
上田さんは開発企画部にいるいつも飲み会などで幹事役を任される男性社員だ。聞き覚えのある名前に「その団体の席に案内してもらえますか?」と言うと、女性店員はにこりと笑って案内してくれた。
「あ~! 愛理!おっそ~い!」
個室に通されると、開始数十分で美智はすでにできあがっていた。若い男性社員を侍らせてご機嫌のようだ。
「ごめんね、遅れちゃった」
「はーい、生ビール追加お願いしまーす!」
それにしても暑い。個室で窓もなく、数十人が座敷にひしめき合っているこの空間は、とてもじゃないがリラックスできる状態ではなかった。上着を脱いでかけると、無意識に桐生さんを探してしまう。
あ、いた。