鬼社長のお気に入り!?
「何度も言うけど、私は愛理の才能はすごいと思ってるんだ。だからこそ言うけど、本当にここの会社でいいの?」


「それってどういう――」


「本当に自分の好きな仕事ができてるのかってことよ」


 それは前々から美智に言われてきたことだった。確かにデザインの仕事は好きだ。けれど、こういう企業に勤めているとジャンルも決まっていてここでは電化製品しか扱えない。もっと幅広く仕事をしたらいいのではないかと美智は言う。


「そう、だね……でも、ソニックビューティーが発売されて結構自信ついたから、心配しないで」


「そっか、そうだ! 今度合コンしよう! 愛理のためにいい男連れてくるから、やっぱりいい仕事するにはいい男がいなきゃ!」


「あはは、期待してるよ」


 そう言いながら美智はウコンを私のデスクに置いて自分の仕事に戻っていった。
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