鬼社長のお気に入り!?
『八神? って、あのカリスマデザイナーの八神蓮司!?』


 社長が八神さんっていう人で、実はとんでもないペテン師だったの。そう言うと、美智は八神の名前に声を大にして驚いていた。


『もしかしてあんた、あの八神蓮司を知らないの? あの人にできないデザインはないってくらいこの業界では超有名人なんだよ』


「え? そ、そうだったの? 全然知らなかった……」


『も~愛理ってば! 彼がデザインした商品は必ずヒットするって折り紙つきだし、しかもあのルックスでしょ?

 目立たないわけないのになんで知らないのよ~私の憧れよぉ』


 そう言われてもね……困る。それに八神さんの本性を美智は知らない。いっそのこと本当のことをバラしてやろうかと思ったが、八神さんに憧れを抱いている美智に水を差すような事を言うのも気が引ける。
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