♡゚・*:.。 Aqua Rose Princess 。.:*・゚♡

「セレルナ!!…私だって、辛いのよ?」


「お母様…。」


「行きなさい」


「…っわかった」


王女は涙を堪えて歩き出した。


「…っセレルナ!」


王妃は王女を後ろから抱き締めた。


「愛してるわ、セレルナ」


王妃が涙を流す。


「…っ私もよ、お母様」


王女は涙ぐむ。


「セレルナ…。」



「姫様、足音が聞こえます。急ぎましょう」


「…はい。お母様、気をつけて」


「えぇ」


お互いに背を向けて歩き出した_____

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