♡゚・*:.。 Aqua Rose Princess 。.:*・゚♡
「アクアローズ王国の魔導師だったら、少しの治癒魔法で大分楽になるかな‥‥。」
少し考えてから、誰でも出来る簡単な治癒魔法をかけた。
本当に大怪我になると、緑属性の魔導師にしか治癒魔法は出来ないけど。
「‥‥っん、」
意識を取り戻した彼女がゆっくりと目を開けた。
その瞳が、一瞬だけアイスブルーに輝いているように見えた気がした。
「‥‥っえ?」
だけど、そんなのはたった一瞬の出来事で‥‥。
次に見たときは、金色の綺麗に澄んだ瞳だった。
アイスブルーのはず、ないよね。
だって、アイスブルーは王家の証だから。
もう、今は王家亡き国‥‥アクアローズ王国。
「あ‥‥っあなた、誰?!」
いつの間にか目を覚ました彼女が、俺の顔を見て驚いていた。