bitter and sweet-主任と主任とそれから、私-
今日も家から逃げるように出勤すると、昨日までの二日間私より早く出社していた本郷主任の姿はなかった。
本当に仕事が山積みだったんだ…。
昨日の朝の本郷主任の言葉を思い出しながら、給湯室でいつものように本郷主任と私の分の濃いめのコーヒーを淹れていた。
エレベーターの音がして、本郷主任の足音が聞こえてきたので、私はまだ半分も抽出されていないコーヒーメーカーに急げ急げと念じた。
ふと、本郷主任の足音がフロアではなく、私のいる給湯室に向かってきていることに気付く。
「えっ?何で?」
そう思った時には、本郷主任が給湯室の入り口に立っていた。