bitter and sweet-主任と主任とそれから、私-
「もしかして、ひかり。後輩がいなくなったから、月曜からまた毎日コーヒー淹れるのかな?」

香奈子がふと気づいたように言ったので


それなら、それでいいじゃん


内心嬉しかったので、香奈子にはばれないようにと思い、グラスのビールを口に流し込む。


「一馬、ひかりもまた一年7時出勤は大変だって。もう少し、ゆっくり出勤したらいいじゃない」


香奈子が俺を諭すようにいう。

「別に安藤に早く来いとは俺は言ってない。そもそも上司たるもの、部下よりも早く出勤して、早く仕事モードに切り替える」

偉そうに内海夫妻の前で胸を張って見せた。


「上司たるもの、っていうより一馬は、仕事真面目にしてるところあんまり人に見られたくないんだろう。お前、大学の時からそうじゃん。誰もいない時に学校行って、皆が来るとおちゃらけてばっかりで。それでそんなに勉強してるところ知らないで、一緒になって遊びまわって、俺がいくつ単位落としたか知ってんの?相変わらず、そういう子供染みたところだけは変わってねーなー」

俺のしていることを圭吾にはお見通しのようだ。

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