青い春の中を、きみと一緒に。
 
「あー……、そういうことかー……」


顔を両手で覆って、ため息交じりに呟く。

それで紺野さんは傷ついていたんだ、出場種目の話を振ったとき気まずい空気になったんだ。

女子の友達関係のことは、正直分からない。

中学のときの話だけど、昨日まで普通に仲良く喋っていたのに次の日にいきなり無視されているのを見たこともあるし、グループで固まっている女子でも、一人がトイレに立った隙に他の女子が一斉に悪口を言い始めたり、という場面を見たりもして、俺にとっての女子は“意味の分からない生物”でカテゴライズされている。

仲裁に入ろうものなら、変に誤解されてますますターゲットの子の立場が悪くなること必至。

それは俺ら男子にも通じるものがあるとは思うけど、幸い俺は男同士のそういういざこざに直面したことがないので、やっぱり女子の友達関係は分からないし、腹の底が見えないぶん怖い。


ただ、紺野さんは。

あんなに優しい心を持っている紺野さんのことだけは、どうしても放っておけない。

彼女は他の女子とは全然違う。

俺のことを「ほかの野球部の人たちとは全然違うく見えるよ」と言ってくれたように、俺の目にも紺野さんがほかとは違って見えるのだ。
 
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