青い春の中を、きみと一緒に。
 
顔を寄せ合い、出来上がったメンバー表を和気あいあいと眺めながら、そんな呑気な会話までしてしまうという、この大失態。

メンバー表を作る作業が思っていたよりずっと楽しかったのが、まずいけない。

……無心で名前書き続けちゃったし。

次にいけないのは、紺野さんだ。

女の子ってどうしてこう甘い香りがするのだろうか、何も特別なことはしていなくてもシャンプーや柔軟剤の香りに鼻孔を擽られるだけで、どうにもドキドキが止められなかった。


ていうか、全部俺が悪い!

ああ、もう……そんな場合じゃないだろ、俺!


「じゃあ、あたしはこれで」

「えっ!?」

「え!? もう終わった……よね?」


という間に紺野さんは肩に通学鞄をかけながら席を立ち、対する俺は妙に焦ってしまい、ザ・気まずい空気再びという状況に……。

何か言わなければと言葉を探すものの、焦れば焦るほど空回りし、全然意味のない「あー」とか「うー」ばかりしか出てこなかった。

でも、今がチャンスかもしれない。

腹をくくり、嫌われるのを覚悟で口を開く。

紺野さんごめん、気づいちゃったから、放っておけないから……言わせてもらおう。
 
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