青い春の中を、きみと一緒に。
*
それから2週間--。
紺野さんと一言も話せないまま、とうとう体育祭の日がやってきてしまった。
あの日以来、前にも増して紺野さんのことが視界に入るようになっていた俺は、どうにかこうにか彼女に話しかけるタイミングを窺っていたのだけれど、当然のことながら避けられているわけで、俺にはもう、ただやきもきしながら見つめるだけしか選択肢は残されていなかった。
その間、紺野さんら3人組には、これといって変化は見られなかったように思う。
けれどそれはあくまで俺の所見。
実際のところは、紺野さんが顔に出さないよう上手くやっているだけなのかもしれない。
梅雨の真っ只中にも関わらず、天気予報では昨日今日と晴れの日が続く見通しらしい。
一昨日までは雨が降り続いていたが、昨日の夏を思わせるピーカン照りと今日の青天予報でグラウンドの状態はまずまず持ち直しているようで、体育祭実行委員に駆り出されている同じ野球部の上野情報によると、これならタイムテーブル通り外競技を全て行えそうだ、とのこと。
それに安堵しつつも、ジリジリと照り付ける太陽の下、グラウンドで全校生徒を前に開会式のあいさつを行うジャージ姿の校長をぼんやり眺めながら思うのは、紺野さんのことばかり。