青い春の中を、きみと一緒に。
 
今日のこの日を彼女はどんな気持ちで迎えているのだろうと思うと、何もできない悔しさと彼女が一人で抱えている大きな寂しさとで、胸が締め付けられるように痛かった。

願うのは、紺野さんが笑顔で体育祭を終えることだけ。……それが心からの笑顔だったのなら、これ以上のことはないのだけれど。


けれど、上野の予想は一変する。

いや、天気が一変した。

午前中まではよかったのだけど、昼頃にかけて徐々に雲行きが怪しくなっていき、昼ご飯を食べる頃には、とうとう雨が降り出したのだ。


「あー、やべーな、綱引き」

「サッカーとかソフトも準決、決勝あるしな」


太一や上野ら野球部のメンバーで固まり、教室で弁当を掻き込んでいると、その2人が窓の外を眺めながら不安そうに、そうぼやいた。

俺が太一に強制参加させられたバスケとソフトは、ともに上級生のクラスに当たり、無言の圧力によってすでに敗退している。

きっと一年生はどこのクラスもこんなものなんじゃないかと思う、上級生に花を持たせてやるのが“空気を読む”ということなのだ。

それはそうと、この調子で綱引きが行えるのかどうかが、やたら気になって仕方がない。
 
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