青い春の中を、きみと一緒に。
 
「なあ上野、綱引きできそう?」

「うーん、実行委員長から連絡来てないから、今のところはやる方向で考えてるんじゃねぇかな。ギリギリまで粘るんじゃないかと思う」
 

聞くと上野は、なんとも言えない微妙な表情をしながらも、雨の状態を見たり、実行委員から連絡が入っているかどうかをスマホで確認したりしながら、そう予想を立ててくれた。
 
それに「そっか。サンキュ」と礼を言い、教室内に散らばり、思い思いの席で昼ご飯を食べているクラスメイトがそうしているように、俺も窓の外の空模様に目を向ける。


……ここまできて中止とか、マジありえねー。

紺野さんだけじゃなく、もしかしたら他のクラスや学年にも一つしか競技に出ない人がいて、その一つが午後からの綱引きかもしれねーじゃん、頼むから今すぐ止んでくれよ。

そんなとき、耳が紺野さんらの会話をキャッチし、俺の意識は彼女らへと自然と切り替わる。


「バドミントンのことだけどさ、相手のチームに中学のときの経験者っぽい人がいたよね。スマッシュとか、ほんと拾えないって」

「うん、絶対いた。2年の先輩だったし、ブランクがあっても経験者には適わなかったよね」

「でも2人とも、すごい頑張ってたじゃん。応援にも熱が入ったよ。お疲れさま」
 
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