青い春の中を、きみと一緒に。
その後。
午後の外競技は雨のため中止にすると校内放送が入り、室内競技の残りを消化すると、なんだか締まらない感じのままにモワモワと湿気が立ち込める体育館で今年の体育祭は終わった。
紺野さんの出番は、一つもなかった。
*
放課後--。
適当な理由を付けて部活に向かう上野ら野球部のメンバーを見送った俺は、一人教室に残り、窓の桟に手をついて腰かけながら、少しずつ弱まってきている雨粒をぼんやりと眺めていた。
なんていうか、このまま仲間と連れ立って部活に行けるような気分じゃ……正直、ない。
雨の日の部活は校内での筋トレだ。
あんまりやりたいものでもない。
確認したところによると、紺野さんはまだ校内にいるようで、彼女の机の荷物掛けの部分には通学鞄が持ち主が現れるのを待っている。
そして俺も、彼女を待つ者の一人だ。
やっぱりもう一度、ちゃんと話がしたい。
口を開いたところで何も言葉が出てこないかもしれないけれど、でも、正面から紺野さんと向き合って話したいと俺の心が望んだのだ。
きっと今日を逃したらチャンスはない。
ただ迷惑がられて終わる可能性が大きいとは思うけれど、このまま彼女を放っておくなんて、俺にはどうしてもできなかった。