青い春の中を、きみと一緒に。
 
でもそこで、ふっと自分の中の面倒くさいところが顔を出してしまい、急に気恥ずかしくなった俺は、後頭部に手を当てる。


「あー、でも、実は俺、最後まで責任持ってやらないと気が済まない性分だったりするんだよね。途中で投げ出すのとか、すっげー気持ち悪いの。だから、代わってもらうの、やっぱいいや。なんかごめんね、振り回したりして」


言ってて俺も、自分がすごく面倒くさい。

サクッと紺野さんに頼んで部活に行ける性格をしていたら、どんなにいいかと思う。

ただ昔からそういう性分なのだ、仕方がない。

大丈夫だよと一生懸命に首を振る紺野さんを見ていたらまた気恥ずかしくなって、彼女から目を逸らし、窓の外に目をやった。

すると、紺野さんが言う。


「でもそれ、なんか高橋くんっぽいね」

「そう……? え、なんで?」


思わず窓の外から紺野さんへ視線をスライドさせると、手持ち無沙汰なのか、手の中でシャープペンをいじりながら、彼女は言う。


「あたしの席って高橋くんの斜め後ろだから、授業中とか目に入ってくるんだけど、いくら眠くても絶対に机に突っ伏したりしないで眠気と戦ってるところとか、見てて頑張れ!っていつも思ってるの。だからあたしの目には、ほかの野球部の人とは全然違うく見えるよ」
 
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