新社会人の私と不機嫌な若頭
「ちょっと…私が言ってくる」
そう言って白鳥さんは涼介さんの元へ
気合を入れて行った
涼介さんに声をかけ
カウンター裏へと入っていった
気になる……気になる……
けど、お客さんもいるからだめだ
「すみませーん……」
『はい、今行きます』
案の定、お客さんに呼ばれ試着室へ急いだ
涼介さんと白鳥さんは
全く出てこない……
接客しながら、気になっていた
っていうか、もうお昼だ
お客さんもひと段落し
私はカウンターの裏へと足を踏み入れる
「いやだ、オーナーったら……」
白鳥さんと涼介さんは笑いながら話していた
涼介さんは私に気がつくと
やっぱり視線を外す……
それがますます私の怒りに触れた