新社会人の私と不機嫌な若頭


岸谷の家から戻ってから
涼介さんは自室にこもったまま

仕事をしてるんだろう
時折、話し声が聞こえる


私は気にせず
日中出来なかった洗濯をする
乾燥機もかければ問題ない


そんな時、インターホンがなった
今は夜の9時
こんな時間にインターホンを鳴らす客人なんてまずいない


声を出さずに、モニターだけ見る
……けど、そこには誰も映っていない
いたずら?
こんな時間に?

全く呆れたわ…


「誰だ?」


涼介さんも気がついたみたいで
モニターを覗き込んだ


『いたずらかな?』


少し考え込む涼介さん


「……だな、風呂でも入るか?」


9時か…。



『うん、そうしよう……ってまさか一緒に入るつもり?』


涼介さんの顔を見ると
緩みまくってる口元……


あー、今宵も愛されちゃうんだ



『……お手柔らかに』


私には拒否権はない
それに、嫌じゃない。
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