甘々王子にユウワクされて。
そう思って気を引き締めてしたけれど。
「おはようござ……います」
次に来たのは、男女5人組。
会話も全然なく、仲良しグループには見えない。
疑問に思いつつもリボンの説明を軽くして、リボンを渡す。
次に来たのは、学年のバラバラなまたしても5人組。
……どうして突然5人組ばっかり。
しかも必ず一グループずつ来る。
正直とても作業がしやすいけれど……。
そう考えていると、不意に遠くで叫ぶ声が聞こえた。
「――この先でフィーリングカップルのリボン配布してまーす!
5人で1列で、なるべく詰めて並んでくださーい!! そんでもらうときは1列ずつね!」
……明るい、楽しそうな
木林くんの声。