甘々王子にユウワクされて。
一瞬にして近くなる木林くんの顔。
ぼやけた視界が暗くなって、
次の瞬間感じる、唇への温かい…………なにか。
すぐに離れた木林くんは、わたしの眼鏡を再び手に取って、丁寧にかけさせた。
またクリアな彼の顔がわたしの目に映る。
その彼の茶色の目の真ん中に、驚いた顔をして動けないわたしがいた。
しんと静まり返る廊下。
木林くんはわたしの肩を抱いて、みんなのほうに向きなおった。
「……俺たちが死ぬほどお似合いだってこと、わかった?」
いたずらっぽく笑って、わたしの肩をぽんとたたく。
わたしはようやく理解が追い付いてきて、頭が割れそうだった。