甘々王子にユウワクされて。


だけどわたしは、あまり気にしないふりをして、ありがとうございます、と教室を出ようとした。


だけどその時……右手首を優しくつかまれた。



驚いて彼を見ると、いたずらっぽく笑った目で、



「結羽、今週末空いてない? 試合見に来てよ、バスケの」



そう誘われた。



「バスケの……試合?」


朝、言っていたものだろうか。


どうしよう……正直行きたい。


前見た時の胸の高鳴りを忘れられないでいる。



……だけど。




「ごめんなさい。用事があるので、無理です」




だめなんだ。


彼に関わってしまっては。



高槻くんがわたしに頼んだのも、こういうことたろう。


誘いに乗るな、話に乗るな。


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