王子様のままで…
純粋な心
社会科教室前のひと気のない廊下…千翠と二人。

「美咲君からメールきた?」

「きてない」

「あ!メール来た」

それから、美咲君からはほぼ毎日メールのやりとりをするようになり…。

美咲君からのメールは純粋で、可愛かった。

アタシは掲示板以外でまともに男子と絡んだコトない。
どんな話しをすればいいかわからなくて、サイトで絡んでる見たいに趣味の話し?
あんなに純粋な美咲君がアタシと趣味が合うわけがない…

そういえば、俺→アタシにかわったなぁ…。


アタシは美咲君に思い切って聞いた。
『アタシさ、男子と絡んだコトないから何を話せばいいかとか、わかんないんだよね』

『話すことはちっちゃなことでもなーんでもいいんだよ!俺も女子とはあんま喋ってないし』

こんなの初めてだ。
純粋なのはアタシじゃん!
2次元にしか恋をしたコトないアタシがこんなに現実の世界で悩むなんて思いもしなかった。

アタシは美咲君が好きだ…。
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