ベビーフェイスと甘い嘘

私達二人の為に誰が付いていくかで揉めているこの状況って……みんなの中では『私と翔二人だけでオッケー』っていう選択は無しなんだね……


二人だけだと危なっかしいと全員に思われているのは少し……いや、かなり……悲しい。


私、もう33歳ですけど。


何なら、直喜より8歳も歳上ですけど。


もう会話の流れを止めるのも面倒だったので、このまま流れに任せることにした。これ以上時間をかけたら翔の機嫌がますます悪くなってしまう。


「でも……」


まだ納得していない奈緒美ちゃんに、直喜は耳元で何か一言声をかけた。


「はぁ……分かった。直喜ちゃん、茜さんにぜーったいに変なコトしちゃダメだからね!」


ようやく奈緒美ちゃんが納得した様子で頷いた。


そのまま奈緒美ちゃんは「茜さん、気を付けてくださいね!」と言いながら、裕子姉さんと千鶴ちゃん二人に支えられるように帰って行った。


奈緒美ちゃんの言う変なコトってのはどれぐらいのレベルの事なのかな……


手を繋がれたり、抱きつかれたり、キスされたり……最悪襲われたりとか、とりあえずそんな感じ?


……だったらこの人、私と変なコト全部しちゃってますけどね。
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