ベビーフェイスと甘い嘘
修吾が、私の化粧や指輪の事まで気が付いていたことに驚いた。
もう、私に関心なんて無いと思っていたから。
単純に自分の所有物が、誰かのものになるのは許せないだけなのだろうか。
「修吾……私はね、もう誰の言いなりにもなりたくないし、適当に生きたくないの」
もう周りの人と線を引いたような付き合い方をするのは止めようと思った。
このままじゃいけないって、そう意識したら髪型や服装、メークだって適当にするのは止めようと、そう思っただけだ。
きっかけは……純粋なものとは言い難いし、誰かに与えられたものだったのかもしれない。
だけど、変わろうと思ったのは、確かに私自身の意思だ。
「男の為にとか、誰かの為にとか……そんな事を考えながら、いつも誰かに頼りながら生きていくのはもう嫌なの」
「あなたに話をする前に、指輪を外してしまったのは悪かったと思ってる。……でもね、これが私の本心だから」
「お願い、修吾。私とわか……っ」
バシッ!!
『別れて』
その言葉を口にしようとした瞬間……
ーー目の前の景色が爆ぜた。