イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

そうなのだろうか?

そうだったら嬉しい。

少しは、先生に認めてもらった事になるから
例え編集者だからとしても

「…私…一度先生に告白してフラれているんです。
先生は、奥様を今も愛しているのに
なのに、振り向かせると宣言しちゃったりして
だから少しでも信頼されたのなら嬉しいです」

浜野さんに正直に話した。

浜野さんなら聞いてくれるような気がしたから

「そうか……アイツ。
今だに沙織ちゃんの事を…引きずってるのか」

ボソッと呟く浜野さんの声を聞き
やはり知っていたのかと思った。

当たり前な事なのだけど

「あの…沙織さんと先生って
どんな感じの夫婦だったのですか!?」

聞きたい…どんな夫婦だったか

「えっ……それは……おわっ!?」

言おうとした瞬間。
クッションが浜野さん目掛けと飛んできた。

見事顔面にヒットする。

えっ!?

驚いて振り向くと睦月君が投げたらしい。

睦月君……!?

「な、何するんだよ!?睦月……」

浜野さんがクッションを取ると
もう1つのクッションを投げ飛ばす睦月君。

えぇっ!?

「睦月君。待った…ダメよ!?
クッションを投げたりしたら」

慌てて止めようとする。
すると私の所に来てギュッと抱きついてきた。

甘えるように…。

睦月君……?

< 72 / 257 >

この作品をシェア

pagetop