イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

先生は、運転をしながら

「睦月。どうだ?お前…乗りたいか?」

そう尋ねてきた。

すると睦月君は、コクリと頷いた。
乗りたいらしい。

「らしいぞ。なら、乗るのは…まぁ決まったな」

「ほ、本当ですか!?」

やった…受け入れてくれた。嬉しい。

先生のフォローで乗り物は、無事に決まる。
喜んでいたら先生が

「まぁ睦月は、こういった遊園地に行くのは、
初めてだから
あまりピンと来ないかもしれないけどな」

そう言ってきた。

「えっ!?初めてなんですか?」

私は、驚いてしまう。
まさかの初めてだなんて…。

「あぁ、コイツが生まれて一度も
行っていないからな。
俺は、こういった人混みが多くて
うるさいの嫌いだし。コイツは、コイツで
広告を見せてもあまり興味を示さなかったからな」

「それよりも隣に載っていた
料理のお店に行きたがったぐらいだしな。
前に見せた時に」

む、睦月君らしい…。

あぁだから、行きたいか?と聞いた時に
無反応だったのか。

行った事も無く興味がないなら
返事に困るだろう。

それにホテルのレストランをやたらに
行きたがっていたし…なるほど。

「そうだったんですか。
なら今日は、睦月君にとって
いい思い出作りにしないといけませんね。
また、行きたくなるように」

私は、張り切って言った。

せっかくの初めて行くのなら
楽しかったと思って欲しい。

忘れないような素敵な思い出を

その後。
無事にベンギンランドに着いた。

駐車場に車を停めて中に入った。

凄い……さすが
巨大パークと言われているだけあって
広いし凄い人だ。

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