イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

「うわぁ~凄いですね!?
広いし、あちらこちらに色んな物がありますよ」

ここの売りは、建物などの種類の多さもだが
パーク内が南極のようになっている。

そして、イメージキャラクターは、ペンギン。
真夏に行くと涼しい気持ちになってくる。

「ったく、よくこんな人混みになっても
行こうとする気になるよな?
むさ苦しいし、人酔いしそうなぐらい気分が悪い」

あまりの人混みにイライラし始める先生。

うっ……これは、まずい。
先生の機嫌を損ねる前に楽しんでもらわないと

まずは、プールに行って涼しんでもらおう。

プールにある場所を探していると
マスコットキャラのぺん太君が歩いてきた。

「あーぺん太君ですよ!?
ここのマスコットキャラクターなんです。
早々と出会えるなんてラッキーですね」

私は、嬉しそうに言った。

せっかくのチャンスだわ!!

睦月君とぺん太君のツーショット写真を撮れるかも
ついでに私も…一緒に撮れたらいいな。

「睦月君。ぺん太君と一緒に
写真を撮ってもらいに行こうか?
せっかくだし…」

やや強引に睦月君をぺん太君に連れて行く。

さすがに人気だから少し並んだが
ぺん太君のそばまで行った。

睦月君を抱っこして挨拶する。

「ほら、ペンギンのぺん太君だよ!」

ぺん太君は、睦月君に手を振り
挨拶をしてくれた。しかし

「………。」

まったく無反応だった。

あれ……?

「睦月君?どうしたのかな?
ぺん太君だよ~」

「………。」

無表情でジッと見つめる睦月君。

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