イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
向かった先は、
南極海をモチーフにした巨大プール。
滑り台もあるし、流れるプールなど
種類も多いらしい。
こんな暑い日だからこそ
先生や睦月君も喜んでくれるだろう。
私は、先生と睦月君と別れ女子更衣室に行く。
水着は、新しく買ったのだが
先生に見られると思うと恥ずかしくなってきた。
「うーん。やっぱりちょっと変かしら?」
水着は、薄いピンクでチェック柄のビキニだ。
色もいいし可愛いと思ったから
これにしたけど…。
ビキニだから恥ずかしい。
悩みながら更衣室を出て行くと
先生と睦月君は、すでに着替えて待っていた。
遅いせいか不機嫌そうだけど
あ、怒ってる!?
するとすれ違った女性達が
「ねぇ、あそこの凄いイケメンって
小説家の蓮見真夜じゃない?」
「本当だ!?誰か待っているのかな?
奥さんとか?」
「奥さん亡くなっていないはずではなかった?
一緒に居る小さな子って子供だよね。
めっちゃ可愛い~パパそっくり。いいなぁー」
先生と睦月君を見て騒いでいた。
確かに先生は、カッコいい。
海水パンツにパーカーを羽織っている。
ポケットには、サングラスをかけてあり
まるで芸能人みたいだ。
ボーと遠くから見惚れていると
睦月君が私に気づき駆け寄ってきた。
つい…見惚れちゃった。
私の手をぐいぐい引っ張り行こうとする。
「あ、そうだね。行かないとね…」
慌てて睦月君に連れられて行くと
先生は、不機嫌そうに私を睨んできた。
「遅い。お前は、いつまで着替えている気だ!?」
「す、すみません…」