負けません!

「みなみ~沙織だよ わかるかな?
事故にあったって聞いて試合すっ飛ばしちゃったよ
早く目を覚まして~
やっぱりあたしたちいないと彼女たちも不安だよきっと」

ガラス越しをあたしはそう言った


「この子の友だち?」

左後ろから声がしてゆっくり振り返った

そこにいたのは入院服を着て点滴棒を持っている

あたしより背の高い男の子だった


「ええそうだけど…
あなたは?」


「……秘密」

「はぁ!!?」

「ちょっと待ちなさいよ」

あたしは思わず彼の腕を掴んでしまった

一瞬顔を歪めた

「ごっごめん!」







彼は行ってしまった


「お前じゃねえ」


「?」

< 15 / 48 >

この作品をシェア

pagetop