負けません!
「みなみ~沙織だよ わかるかな?
事故にあったって聞いて試合すっ飛ばしちゃったよ
早く目を覚まして~
やっぱりあたしたちいないと彼女たちも不安だよきっと」
ガラス越しをあたしはそう言った
「この子の友だち?」
左後ろから声がしてゆっくり振り返った
そこにいたのは入院服を着て点滴棒を持っている
あたしより背の高い男の子だった
「ええそうだけど…
あなたは?」
「……秘密」
「はぁ!!?」
「ちょっと待ちなさいよ」
あたしは思わず彼の腕を掴んでしまった
一瞬顔を歪めた
「ごっごめん!」
彼は行ってしまった
「お前じゃねえ」
「?」