負けません!

「南、スーパー行く前に俺んち寄ろう
車あった方が買い物もしやすいしかなたも疲れないだろう」

そう、たか先生はいつも電車で通勤する

本社の会長、たか先生のおばあ様とのルール〝世間を学べ〟らしい


「いいんですか?」


かなたくんの体のことを考えるとお言葉に甘えたい
だけどそこまでしても楽のも気が引ける……

「あぁ、こっから近いし
なによりかなたのこと考えろ」


そしてあたしたちはたか先生の住んでるマンションに来た

とりあえず今はかなたくんとマンションのエントランス前で待機

「ごめんね、かなたくん お腹空いたでしょう」

「ううんまだ大丈夫だよ」

かなたくんはずっとあたしの手をぎゅっと握っている

寂しいのを隠しているようだ


「あ、」

かなたくんが何かに気付いた様子

「先生、ママは寒いオバチャンの所に遊びに行ったの?」

「…寒いオバチャン?かなたくん、そのオバチャンのこと「南、かなた」


なんというタイミングの悪さ!

あたしとかなたくんはたか先生の車に乗り込んだ

あたしはかなたくんを膝に乗せ助手席へ座った


「よしスーパー行くぞ」

「やったぁスーパーだ!」


…さっき言ってた〝寒いオバチャン〟って誰のことなんだろう

それって向井さんのいる場所のヒント?

あとでたか先生に相談してみよう

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