お隣さんのキケンな誘惑
「誰だよ!」そう言いながら久藤さんは玄関の扉を開けた。
「何だ、メーじゃん!どうした?
俺に会いたくなって来たのか?」
「違います!音が煩くてテレビも見れないんだけど!」
「あー悪い!片付けてたらちょっとぐちゃぐちゃになっちまって。
あっ!ちょっと来いよ!」
「えっ!ちょっ」と言ったが、久藤さんは私の腕を掴むと、家の中へと引っ張って行った。
そして部屋を見ると私は驚きを隠せなかった。
「なに、これ…」
「ダンボールの中身を出そうと思ってたら適当に入れてしまってたから色々と出してたらこんなに汚くなったんだ。
だからイライラしちまってダンボールに当たってた。
それでメーにお願いがあるんだけど片付け手伝ってくれないか?」
「やだ!何で私が片付けまで!
それに夕食だって食べさせてあげたんだし自分で片付けなさいよ!」
「俺を一人にするのか?こんな汚い部屋に…
メーは優しい人だと思ったのにな。
このままじゃ俺はイライラしてまたダンボールに当たってしまうんだろうな…」
「な、何よ…自分が悪いんじゃない。」
何故か私が悪いみたいな感じに思えた。
「引っ越してきたばかりで、お隣さんにこんなに冷たくされるなんてな…うっ…」
「ちょっ、わかった!手伝えばいんでしょ!」
「さすがメー!じゃあ宜しくね!」
この男…只者じゃないな。
何で私、こんな事になってんの?
私は仕方なしに片付ける事にした。