私を本気にさせないで
そんな彼となら、出来る気がしたんだ。



「大森君、アンケートの作成大丈夫?」

「はい!大丈夫です!あっ、すみません白田先輩、ちょっと分からないことがあるんですけど」

「なに?」

月日は流れ十二月初旬。
いよいよイベントを一週間後に控えた今日も、小会議室で資料を机中に広げながら、大森君と打ち合わせしている時だった。

「ここなんですけど……」

書類上で分からないところ箇所を指差す大森君。

「どれ?」

全然無意識だった。
というか気付かなかった。
今の彼との距離も、その距離を自分から縮めていったことにも。

「……というわけ。分かった?」

それに気づいたのは、説明を終えてからだった。
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