絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
「一目ぼれしたのかもしれないな」


優也さんのその一言で、あたしの思考回路は真っ白になった。


「へ?」


思わず立ち止まり、優也さんを見上げる。


優也さんは白い肌を赤く染めて頭をかいた。


「こんな場所でこんな事いうのはおかしいかもしれないけれど、でも、きっと朱里ちゃんに一目ぼれをしたんだ、俺。


だから、死んでほしくないと思っているのかもしれない」


照れながらそんな事を言う優也さんに、あたしは一瞬にして赤面してしまった。


さっきまでの恐怖はどこかへ吹っ飛び、今は心臓がドキドキしている。


「そんな……」


どうしていいかわからず、あたしは優也さんから視線を離して床を見た。


灰色の、死の部屋へとあたしたちを導いていた通路が、ほんの少し違ったように見えた。


「あ、でも気にしないでね? 次の部屋で俺は死ぬかもしれない。そう思う

と、ちゃんと伝えたいなって思っただけだから」


「死ぬなんて、そんな……!」


「外へ出るのは君が一番ふさわしいと俺は思ってるんだ」


「どうしてですか!?」
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