絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
「なに、この部屋……」


桃乃が恐る恐る足を踏み入れる。


それに続いてみんなも部屋へと入って行った。


「ソファもあるし、休憩室。なんてことはないよね?」


春奈が冗談めかして言ったが、誰も笑わなかった。


本当に休憩室ならどれほどいいか。


みんな警戒しているのでソファに座ろうともしない。


「また、メモだ……」


白いテーブルの上に白いメモが置かれている事に翔吾が気が付いた。


色が同化しているから気が付かなかった。


「なんて書いてある?」


ルキが寄ってきてそう聞いた。


翔吾はメモを手に取り、それを読み上げた。


「『ここから出るのに一番ふさわしい人間、名乗り出なさい』」


「今度は投票じゃなく、自薦ってことか」


ルキが呟く。


「それならっ……」


咄嗟に春奈がそう言いかけて、口を閉じた。
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