絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
さっきの部屋での出来事を思い出すと、簡単に手を上げることはできなかった。


何かの罠かもしれないという気持ちが、全員の心の中にあった。


「どうする? 素直に自分が名乗り出ても、みんながそれに賛同しなければ全員ここで死ぬパターンかもしれないぞ」


ルキがそう言い、あたしは身震いをした。


それは十分にあり得る事だった。


さっきのように『投票』という言葉は使われていないけれど、みんなの気持ちが一致しなければこの部屋から脱出は不可能。


《mother》の連中があたしたちを見て楽しんでいるのだとすれば、そのくらいのひっかけはありそうだった。


「それならためしに誰かが名乗り出てみればいいじゃん」


桃乃がそう言った。


「誰かがって、誰だよ」


ルキが聞く。


「そんなリスクのある役割、誰がやるんだよ」
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