オトナな部長に独占されて!?
「会議室は禁煙です。社内規則を守って下さい。
それと、私とあなたの立場は対等ですので、お間違えのないように。
同じ部長職のあなたに従う理由も、命令される筋合いもありません。
私の部下の高村についても、意見を変えるつもりはない。
彼女の力が係長職相当なのは、数字に表れています。逆に、今まで主任にさえ昇格していなかったことに驚くほど。
論拠のない言いがかりはやめていただきたい。
話はこれで終わりにしましょう。時間を浪費してしまいました。
それでは、私はこれで」
葉月部長の口調は、丁寧な中にも隠しきれな怒りが滲んでいた。
間違っているのは西園寺部長で、正しいのは葉月部長。
それは分かりきったことだけど、私はテーブルの下でハラハラしてしまう。
西園寺部長を怒らせて、葉月部長の進退は大丈夫なのだろうかと心配になる。
葉月部長のつま先が、ドアの方に向きを変えるのが見えた。
ガタンと椅子が鳴る。
西園寺部長が立ち上がったみたい。
「待てよ、小僧。
お前はやけに高村を庇うな……。
そうか、そういうことか。
お前、高村に惚れてるな? それとも、既にできてんのか?
なーんだ、そういうことかよ、ヘヘヘッ」