オトナな部長に独占されて!?
なっ⁉︎
葉月部長に、なんてこと言うのよ‼︎
失礼千万な発言に我慢が出来なくなって、テーブルの下から這い出した。
一言いってやらないと気が済まないと思ったのだけど、立ち上がる前に葉月部長の驚く言葉を聞いてしまった。
「彼女に好意を寄せていますが、手を出してはいません。
一度食事をしながら、仕事に関する相談を受けただけです」
今……なんて言ったの?
一度食事をしながら……違う、その前の言葉だよ。
『彼女に好意を寄せて……』
それって……それって……。
葉月部長が私を好きだということで……うっそぉぉぉっ‼︎⁉︎
テーブルから這い出た四つん這いの格好のままで、フリーズしてしまった。
ただ、心臓だけは壊れそうなスピードで動くから、呼吸まで苦しくなる。
広い会議室の向こうでは、険悪な空気がまだ流れている。
葉月部長のカミングアウトに西園寺部長は勝ち誇ったような高笑いをしているが……立場はすぐにひっくり返されてしまう。
いつもの紳士的な彼には似合わない低く鋭い声で、葉月部長は西園寺部長を脅した。
「調べたところ、あなたが人事部に移動になったのは、8年前でしたね。
その翌年からなぜか人事部では、女性社員の依願退職者が毎年出ています。
これは非常に奇妙なことです。
それで昨年辞めてしまった三浦さんにメールを送信したところ、西園寺部長からの度重なるセクハラ・パワハラを受けていたとの回答が返ってきました。
あなたが三浦さんにしつこく送った、性的関係を求めるメールも転送すると言ってもらえましたので、それらは全て、このスマホに保存しています」
「は、葉月、貴様ぁぁぁっ‼︎‼︎」