オトナな部長に独占されて!?
上司としての当然の責務だと葉月部長は言い切ったが、私にはその範囲を超えているようにしか思えない。
「でも!」と反論しようとして思わず顔を上げたら、目が合ってしまった。
途端に、真っ赤に染まる顔。
それを隠したくてまた俯くと、頭上から深い溜息が降ってきた。
「そう、あからさまに顔を逸らされると、傷つきます」
その言葉と同時に、部長の右手が伸びてきた。
女性と違い節立った指。
でもスラリと長くて、爪の形も肌の質も極上品。
まるで美術品みたいに芸術的に美しいその手は、私の顎先を摘み、強制的に私の顔を上に向かせた。
「は、葉月部長……。
心臓が壊れそうです……」
「この程度で壊れてもらっては困りますね。
大丈夫。優秀な高村さんなら、すぐに慣れると思いますよ。
私があなたを好きだという気持ちは、先ほど知られてしまいました。
ゆっくり進展させようと企んでいましたが、戦略を変えることにします。
今後は我慢しませんので、頑張って付いてきてください」
「えっ⁉︎
部長待ってくださ……んっ‼︎」