オトナな部長に独占されて!?
葉月部長は「予想より早いご決断のようですね」と呟いている。
何もかも一人だけ分かっているような部長に、「説明して下さい」と言いたかったけどそんな暇はなく、訳がわからないままに通話に出た。
「お待たせしました。
冴島・ストアプランニングの高村です」
掛けてきたのは店主の鶴亀さん、お父さんの方。
お店で別れた時とは打って変わって明るい口調で、驚くことを言われた。
「高村さん、何度も悪いけど、リフォームのお願いしたいから近い内にまた来てくれませんか?」
「ええっ⁉︎
あ、あの、歴史あるお店を変えたくないという結論だったのでは……」
「そうですよ。あの写真館を私は変えたくないが、変えないと息子は継いでくれない。
帰り際にお宅の部長さんが置いていってくれたイメージ画、あれは素晴らしいじゃないか!
ああいうのって、レトロモダンっていうのかな?
鶴亀写真館の雰囲気はそのままなのに、スッキリと綺麗で、新しさも感じたよ。
まさに私と息子の折衷案じゃないか。
細かい所は色々と注文つけたいから、早い内にお願いしますね。それじゃ」