純恋イケメンガールを好きになる!
「あ、芦谷……?」
昇降口前まで来たところで、芦谷の足は止まった。
「…………おれは。」
「え……?」
「おれは、純恋先輩のためなら何だってできる。」
ヤンデレですか。
「んっ……!」
柔らかくて、包み込むような温かさ。
この感触は、前に1度味わった。
そう、文化祭のあの日……何年ぶりかに涙をこぼした日。
「好きです。」
一体それは、何度目の告白だろうか。
「あ、俺……っ。」
〝俺も〟
その言葉が、無意識に唇からこぼれそうになったのを、何とか引き止める。
好きだよ……芦谷。
俺だって、芦谷が好きだ。
誰にも、芦谷を渡したくない。
だけど
「ごめん。」
まだ……
「っ、……分かってます。先輩が、俺をただの後輩としか思ってないことなんて…………。」
「ちがうっ!!」
まだ、言えないんだ。
勝手かもしれないけど……。
「返事は……もう少し、待ってくれないか?」
全てを終わらせてから、俺は
おまえに想いを伝えたい。