純恋イケメンガールを好きになる!
――「…………ボクが言いたいこと、分かるかな?」
「はい。噂……俺の性別のことですよね。」
理事長室。
言わずもがな、青北高等学校で最もえらい人がいる場所だ。
「うん、そだね。ボク自身に偏見は無いから、男同士で付き合おうが噂になろうが、そんなことはどうでもいいんだけど。」
俺は今、そこにいる。
「岸和田くん、君が男なのか女なのか。それをボクは、この学校の理事長として知る必要がある。……分かってくれるね?」
「…………はい。」
「ありがとう。」
放課後、生徒呼び出しの放送がかかった。
いずれ来るだろうなとは思っていた、なんせ噂は今も凄い勢いで広まっていってるし。
呼び出しは、理事長先生直々だった。
「単刀直入に聞こうか。」
クラスメートの数人(ほぼ女子)は、それに対して何度か心配してくれて。
他のクラスメートはかというと、やっぱり俺を悪く言う人もいたし、遠目から俺を哀れむような人もいた。