純恋イケメンガールを好きになる!
――「純恋先輩っ!!!」
部屋を出て、真っ先に飛び込んできたのは、芦谷の心配そうな顔と抱擁だった。
「芦谷!? なんで、ここに……。」
理事長室やら生徒会室があるこの階は特別で、それ相応の理由がないと立ち入ることはできないはず…………
「志島先輩が、案内してきれたんです。」
「え? 志島が……?」
「あ”? オレだと、何か不満か。」
そこまで口を開いたところで、後ろからガツンッと、硬い何かが……。
「……志島さん。ものすごく痛いんだけど、その四角の分厚い本って……。」
「辞書だけど。」
なんで持ち歩いてるんだよ!
「はいはいはいはい!! もう茶番は終わり! そんなことしてる暇なんてないでしょ!」
「凛!!」