Rose of Blood 【リメイク版】
サルエラが滅び、俺たち家族の雰囲気は悪くなった。だがセリアルが生まれてからは、家族の雰囲気が柔らかくなった。家族としての雰囲気は良くなったが、俺と父との関係は悪化した。その確執は父がアマンダとの婚約話しを持ってきてから始まった。
「明後日、アマンダが家に来る」
「俺は会いませんよ」
気分が悪い。まだ食事の途中だったが、俺は席を立った。そして父の制止も聞かず部屋を出た。
「兄様っ!!」
部屋に戻ろうとしていたら、後ろからセリアルに呼ばれた。走って追いかけて来ていた。
「ルカにアマンダの話しはしてないよね?」
「名ばかりの婚約者だ。 ルカに無駄な不安を与えたくない」
親同士が勝手に決めただけであって、あの女と結婚する気など初めからない。ローズが死んで父が選んだ婚約者。国を治める純血の王は純血の姫と結婚する。昔からの掟らしい。馬鹿馬鹿しい。
「アマンダがくる日はルカを僕の部屋に連れて行ってもいい?」
「お前の部屋に?」
「その方が安全でしょう?」
確かにそうだ。アマンダが家に来るとたまに俺の部屋でゆっくりお茶をしたいと言う。
「そうしてくれると助かる」
「明後日、アマンダが家に来る」
「俺は会いませんよ」
気分が悪い。まだ食事の途中だったが、俺は席を立った。そして父の制止も聞かず部屋を出た。
「兄様っ!!」
部屋に戻ろうとしていたら、後ろからセリアルに呼ばれた。走って追いかけて来ていた。
「ルカにアマンダの話しはしてないよね?」
「名ばかりの婚約者だ。 ルカに無駄な不安を与えたくない」
親同士が勝手に決めただけであって、あの女と結婚する気など初めからない。ローズが死んで父が選んだ婚約者。国を治める純血の王は純血の姫と結婚する。昔からの掟らしい。馬鹿馬鹿しい。
「アマンダがくる日はルカを僕の部屋に連れて行ってもいい?」
「お前の部屋に?」
「その方が安全でしょう?」
確かにそうだ。アマンダが家に来るとたまに俺の部屋でゆっくりお茶をしたいと言う。
「そうしてくれると助かる」