溺愛オオカミくんと秘密の同居。
何年ぶりだろう。久しぶりにお母さんに抱きしめられた。
「華湖。少しの間、いないけど……困った事があれば連絡しなさい。いつでも、華湖の味方だから」
私は、何度も何度もお母さんの腕の中で頷いた。
「そろそろ、行かないと……」
私から離れて、腕時計を見ながらそう言うお母さん。
「じゃあ、行くね。真琴くん、華湖。体調には、気をつけてね」
「うん、分かった!いってらっしゃい、お母さん!」
私は、満面の笑みでそう言うと、お母さんも「行ってきます!」と私の大好きな笑顔でそう言ってくれた。