愛も哀も
私は空中に投げた拳銃を片手で掴んで城の主に銃口を向けた。




主の顔が青ざめていく。




「おい、おい冗談だろ」




私は銃口を主の額に押し付けた。




主の額からは冷や汗が流れる。




「おい、やめろよな...。何でもするから命だけは......」




バァーン




主の額に押し付けた拳銃は静かに引き金が弾かれた。




静かな城に響いた銃声は一つ。





その一発の銃声により、満月の輝きで光る美しい黄金の部屋を一瞬のうちにして鮮烈の赤にかえてしまった。
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