その他
完

- 作品番号
- 1253232
- 最終更新
- 2016/03/14
- 総文字数
- 2,890
- ページ数
- 5ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 1,329
- いいね数
- 0
ぼくは、反逆者だ。
素敵なレビューをありがとうございます。
氷月あやさま
いいよさま
ナキムシさま
2015.09.07
目次
この作品のレビュー
学校という檻の中で モヤモヤして、イライラして でも何にイラついてるのかもよくわからない きっとすべてにイラついてる クラスメイトの笑い声 教師の怒鳴り声 曇った灰色の空にさえ 〝壊してしまいたい〟 びっくりするくらいの大きな音 その瞬間 音がなくなる きっと共感できる 学生なら特に ゾッとするくらいにわかる きっとその衝動が 自分の中にもあるから ときどき暴れだしそうになるから 反逆者の微笑 それはきっとゾッとするくらいに 綺麗で 恐ろしく歪んだ微笑み でも、きっと、スッキリする
学校という檻の中で
モヤモヤして、イライラして
でも何にイラついてるのかもよくわからない
きっとすべてにイラついてる
クラスメイトの笑い声
教師の怒鳴り声
曇った灰色の空にさえ
〝壊してしまいたい〟
びっくりするくらいの大きな音
その瞬間 音がなくなる
きっと共感できる
学生なら特に
ゾッとするくらいにわかる
きっとその衝動が
自分の中にもあるから
ときどき暴れだしそうになるから
反逆者の微笑
それはきっとゾッとするくらいに
綺麗で 恐ろしく歪んだ微笑み
でも、きっと、スッキリする
いつもは諦め気にしないようにしていた些細ないろんなことが、不意に自分の体には閉じ込めておけなくなる時がある。 大きな理由があるわけじゃない。 だけど、それを内にとどめておけない瞬間が誰しもあるんじゃないだろうか。 その瞬間。 その衝動。苛立ちとか憂鬱とか不快感とか不満とか。 それらを全て吐き出すように「ぼく」の拳が動いた。 そして、透明の檻が砕け散って小さな、だけどなによりも窮屈な空間に穴が空いた。 目の前にその光景が広がると、読んでいる私まで微笑が溢れる。 誰しも心のなかに少なからず抱える何かが、そこにあったような、そんな気持ちでした。 読後、ほんの少し、穴から差し込む光に、眩しさと開放感を抱くのではないでしょうか。 短いからこそ心にすっと染みこんでくるような作品でした。
いつもは諦め気にしないようにしていた些細ないろんなことが、不意に自分の体には閉じ込めておけなくなる時がある。
大きな理由があるわけじゃない。
だけど、それを内にとどめておけない瞬間が誰しもあるんじゃないだろうか。
その瞬間。
その衝動。苛立ちとか憂鬱とか不快感とか不満とか。
それらを全て吐き出すように「ぼく」の拳が動いた。
そして、透明の檻が砕け散って小さな、だけどなによりも窮屈な空間に穴が空いた。
目の前にその光景が広がると、読んでいる私まで微笑が溢れる。
誰しも心のなかに少なからず抱える何かが、そこにあったような、そんな気持ちでした。
読後、ほんの少し、穴から差し込む光に、眩しさと開放感を抱くのではないでしょうか。
短いからこそ心にすっと染みこんでくるような作品でした。
曇っていて暗い。 テストが終わった。 開放感に弾ける同級生たち。 それを、どこか離れた場所から眺めているかのような「ぼく」。 突如、出現した威圧。 誰かが思わず舌打ち。 順繰りの犯人探しが始まった。 まるで引き金が引かれたかのように、「ぼく」の体が動いた。 たぶん、そんなことをしても、学校という日常は何も変わらない。 だけど、そこで目にする赤い色は本当に鮮やかだろうと思う。 「反逆」してみたいと心の底で望む、若い貴方へ。 かつての「反逆」を胸に秘めた、大人の貴方へ。 胸がひりひりするほど共感できる作品です。
曇っていて暗い。
テストが終わった。
開放感に弾ける同級生たち。
それを、どこか離れた場所から眺めているかのような「ぼく」。
突如、出現した威圧。
誰かが思わず舌打ち。
順繰りの犯人探しが始まった。
まるで引き金が引かれたかのように、「ぼく」の体が動いた。
たぶん、そんなことをしても、学校という日常は何も変わらない。
だけど、そこで目にする赤い色は本当に鮮やかだろうと思う。
「反逆」してみたいと心の底で望む、若い貴方へ。
かつての「反逆」を胸に秘めた、大人の貴方へ。
胸がひりひりするほど共感できる作品です。
この作品の感想ノート
猫宮たまこ様
お久しぶりです!
実は少し前に一気読みしたのですが、その時のテンションで書いた感想があまりに支離滅裂で長すぎたので、少し開けて落ち着いてから感想ノートにおじゃまさせていただきました。
「反逆者の微笑」を読みながら、そのリアルさに圧倒され、また強く共感しました。
曇天模様。中間テスト最終日の休憩時間。肌寒い夏服。お調子者、赤い形相の教師。窓ガラスの割れる音。まるでわたし自身も同じ学校にいる気分でした。テストが終わるとわたしも疲れたりほっとしたりして、窓が割れるとびくっとして呆然としたりして。最後のシーンでは、自分ではわからないけどわたしも少し笑ってた気がします。
思春期あるあると言えば少し軽い印象になりますが、なんとなくうざいなあ、いやだなあ、逃げたいなあ、ともやもやすることがわたしにもありました。規則が窮屈で仕方なかったり、口を開けば反論ばかりだったり。そういう「あー、わかる」と思わず苦笑してしまうリアルさが詰まっていました。窓ガラスを割ったとき、少し笑ったとき、心なしかすかっとした気がしました。
結局長くなってしまいすみません(> <)
胸に刺さるすてきなお話をありがとうございました!!
和泉りんさま
こんにちは。
耐えきれないときって、なにかしら体に影響が出ますよね…。わたしも頭痛や腹痛になったり、ひどいときは本当に吐いちゃったりします。
ビリビリ!やりますよ!どうでもいいプリントとか、力まかせにそりゃっ!と。仲間ですね(笑)
「ぼく」の反逆ですっきりしたと言っていただけてよかったです。
こちらこそ、読んでくださっただけでなく感想まで、ありがとうございました。
猫宮たまこさま、ほんのすこしお久しぶりです♪
こちらの作品、読みました。
鬱屈とした気持ちが抑えきれなくなって、何かを壊してみたくなる。そういう衝動、中高生のときによくありました。私の場合、感情が高ぶるとすぐに涙が出てしまうので、学校でたまに何もないのに泣けてきてしまって、メンタルやばいヤツみたいになってました。
さすがに窓ガラスを割る勇気はなくて、家に帰ってから、参考書をビリビリに破いて捨てたことがあります。自分はかなり危ないヤツだと思ってましたが、意外とみんな同じこと思ってたんだな、なんて。
「ぼく」が窓ガラスを割る瞬間、なんだか自分の鬱憤までぶち壊されたような気がして、すっきりしました。
素敵な作品を読ませていただいて、ありがとうございました(*^^*)
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