夏とサイダーと手紙
白い砂浜と青く広がる海を見つめながら、階段の途中に座り込む。

夏という季節の習慣となった行為。

瓶に口を付け、喉の奥底へと冷え切ったサイダーを流し込む。

口内で微小な二酸化炭素の泡が心地良い音をたてながら弾け出す。

無数の刺激が、口内に満ち溢れていく。

急速に、身体中の熱が冷めていく様な感覚。
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