イジワル同居人は御曹司!?
大丈夫です!…と、たしなめようとするが、ファイルが頭に落下した衝撃でクラリと目眩がする。

や、やっぱダメかも…。

「大丈夫か!」

奏さんが真っ青になり私の顔を覗き込む。

「…た…ぶん」

私は絞り出すような声で答え、上半身を起こすと腰に激痛が走る。

「イッデ!」

思わずおっさんのような野太い悲鳴を上げた。

「こ、腰が…腰が…ダメです」

どうやら倒れた時に腰を強く打ったようだ。

「全然ダメっすね。医務室行きますか」ゆうぽんが心配そうに顔を曇らせる。

「立てますか?藤田さん」

奏さんに尋ねられて私は力なく首を横に振る。

動かしただけであの激痛…立てる気なんて全くしない。

「きゅ、救急車か?!」

「ええ?!大袈裟過ぎやしませんか?」

ゆうぽんがギョッとした表情で言う。

「藤田さんは立てない、しかし、救急車を呼ぶほどの騒ぎでもない。そこから導き出した答えは、誰かが医務室まで運んで行くということだ」

そんなもっともらしく言う程の結論じゃないと思うけど。

「で、でもどうやって」

ゆうぽんは眉根を寄せる。
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